(2010年、2011年 COPAサッカー大会でのサポート風景)
【上海 整形外科 コラム】
~正しい知識と予防法を知っておこう~
運動不足の子供の増加が問題視される一方で、幼児期から野球やサッカーに打ち込むスポーツキッズが上海でも増えています。しかし、運動量が増え過ぎると、子供のスポーツ障害の発症も多くなるので、正しい知識を持つことが大切です。
(成長期の体の特徴)
小学校高学年から中学生にかけては成長期と呼ばれ、身長が急激に伸びます。すると骨の急激な成長に筋肉の発達が間に合わず、体がアンバランスな状態になり、腱の炎症や成長軟骨部の剥離などのスポーツ障害を起こしやすくなります。ひどい場合には骨が変形しスポーツをやめなければならなくなったり、骨格がゆがんだり、体に一生影響を及ぼしかねません。
(子供に多いスポーツ障害)
スポーツ障害とは、運動による疲労などが積み重なって発生する痛みのことをいいます。運動のし過ぎや無理な運動の繰り返しによって発生する筋肉や腱の炎症、重症になると骨が剥がれる剥離骨折や疲労骨折が知られています。子供に多いスポーツ障害は、オスグット病、野球肘等があり、野球、テニス、サッカー等により起こりやすいといわれています。
その他、種目に関係なく発生する障害として、腰痛症や腰椎分離症などもあります。
(スポーツ障害の予防)
痛みがあるときは過度の運動をしない、極端に腰を反る姿勢をしない、運動前後に股関節周囲のストレッチを行うなどを心がけましょう。そして腰、股関節周囲の筋力強化を行いましょう。また、痛みが続く場合は、監督やコーチ、スポーツ専門のクリニックで適切なアドバイスを受けましょう。
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