こんにちは。上海整形外科治療の日本人理学療法士、水流です。
本日はだいぶん以前に書いた「上海の整体について考える」という自分の記事を更に掘り下げて、
上海だったらどういう場合に整体に行ったほうがいいのか、
どういう場合に整形外科に行ったほうが良いのか、
ということについてお話していきたいと思います。
整体とは
先ずは整体とは?というところから話を初めてみようと思います。
整体とは、民間の資格である整体師という資格を持った人が経営していて基本的に保険は効きません。
整体では、手技を使い血液やリンパの流れを良くしたり、関節や骨のゆがみやズレを直すことで身体のバランスを整えたりをします。
もちろん整体と言っても手技や疾患に関する考え方も人それぞれです。私がこの方なら絶対行くべきという先生も中にはいます。
しかし整体という言葉があまりにも誰での使えすぎ、ちょっと残念な業界になってしまっているように感じます。
何でもかんでも整体
なぜかというと、数年前に乳児を結果的に死亡させてしまった事件を覚えていますか?
「〇〇運動」というあの例の事件ですよ。ベビーマッサージで何か大きな病気も治るという触れ込みで、わが子が少しでも良くなるようにと思う親心を利用した酷い治療方法でした。
あれも名称は整体の一種、とのこと。
医療との違い
とても素晴らしい先生方がいるのは今回置いておきます。
しかしこのような大けがをさせたり死亡させたり、まして子供に、、、なんでもありか!と思ってしまいます。
子供を持つ親として私もちょっと怒りも込み上げてきました。
では医療(整形外科)と整体の違いはなんなのか、というと、医療現場では勝手な思い付きで物を言わない、言えないということです。
エビデンスという科学的・統計的な結果に基づいて診断をし、治療計画を立てていきます。
それは多くの他の医者や医療従事者が見ても、治療方針の選択がありはしても、これはないよ!こんな医療あり?という突拍子もない判断や治療方法の選択はしません。
それはやはり我々が日々エビデンス(科学的根拠)を現場で求められ、それに苦悩しているからにほかなりません。
診断書があるかどうか
医療従事者は真実を述べなければなりません。
治せるものか、治せないものか、治すにはどれくらい掛かるのか、手術が必要か、転院が必要なら紹介状という診断書を書かなければなりません。
そこに嘘は書けませんね。
整体ではこの診断ができない部分が大いにあるということです。医療従事者が誤診すると、裁判に負けることだってあるのです。
このように、上海においても、整体と整形外科では診断に関する大きな違いがあると私は考えています。
上海整形外科治療(トワコクリニックリハビリ科)は日系のクリニックです。腰痛・ぎっくり腰・坐骨神経痛・四十肩・足首捻挫・肉離れ・椎間板ヘルニア・アキレス腱断裂・むちうち・関節や筋肉の痛み・テニス肘・ゴルフ肘・野球肩・野球肘のような整形外科疾患に対応致します。
症状に合わせた治療を行い、全身調整によるアプローチにより根本治療を行います。ご相談などがありましたらお気軽にご連絡ください。
もうすぐ新年ですね。大きな怪我がないよう皆様もお体くれぐれもご自愛ください。
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