【上海 整形外科 コラム】
ぎっくり腰
腰痛は、急に腰が痛くなってしまうぎっくり腰(急性腰痛)と、長い間、腰に不快感と痛みを及ぼす慢性腰痛とがあります。ぎっくり腰は、若い人にも多く、日常生活や仕事にまで支障をきたすことがあります。予期せぬ腰痛なだけに、ぎっくり腰経験のある人の中には、恐怖心を抱いてしまい、治っても、体を動かすことを制限して過ごしてしまうケースもあるようです。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰は、突然、腰を襲う激しい痛みです。ぎっくり腰は「急性腰痛症」の代表的な呼び名です。朝の洗顔で、腰をかがめた時や、重い物を持ち上げようとした時など、腰を痛めるきっかけが、はっきりしている人もいますが、中にはきっかけがよくわからない、という人もいます。多くのケースでは、ふとした動作に伴う時やくしゃみなど、腰に激痛が走るきっかけがあり、姿勢や腰への注意力が低下している時に、ギクっと痛めてしまうことが多いようです。この時、腰を支える機能が低下しています。腰部を支える筋肉、関節、椎間板などを痛め、ほとんど身体を動かすことができないほどのぎっくり腰を経験する人も少なくありません。
ぎっくり腰の治療について
腰をギクっと痛めたとして、下肢にも症状が出たり、楽になる姿勢が無く、ずっと痛んだままである場合、発熱、発汗(冷汗)がある場合などは、早めに整形外科やかかりつけ医を受診しましょう。筋・骨格系に関わる痛みであれば、2~3日もすると自然と症状が和らぎ、動くことが出来るようになります。(ただし、無理をしなかった場合)ぎっくり腰になってしまったら、2日間くらいは、なるべく安静にして過ごしましょう。
寝る姿勢は、横向きで膝の間に枕をはさんだり、仰向けで膝を立てたり、といった自分の楽な体勢になりましょう。痛めて2~3日は、痛めた部位は温めない方が無難です。1日数回、10分間アイスパックなどで冷やして対処します。どうしても動かなくてはならない場合は、腰痛ベルトやさらしを巻いて、腰部を安定させると、楽になる場合があります。少し動くことが出来るようになったら、急性腰痛症を得意とする理学療法士を受診すると、回復が早まる可能性があります。
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