上海でも野球やソフトボールを楽しむ方が多くいらっしゃいます。野球をされる方に特に多く一番大事な関節である「肩」について今回は書いていきたいと思います。
肩はとても繊細 ~上海 野球肩編~
上海ウェンネバー6月号
野球肩とは?
『野球肩』とは、野球の投球動作やスローイング動作時に肩に痛みがある状態のことを言います。痛む部位や痛み方はそれぞれ違いますが、病院にいくと投げすぎだから痛みが治まるまで投球中止を指示されることが多いと思います。野球に詳しい病院ならば、治療やリハビリを積極的に行ってくれる所もあります。こういったスポーツ障害は、風邪をひいた時とは違い治療をするだけでなく、再発させないための予防を行うことも必要です。
野球肩の症状 〜こんな症状がでたら注意〜
痛みにもいろいろなケースがあります。以下のような症状がでたら注意が必要です。程度別に分けてみましょう。
①病院へ行って治療が必要な症状
・投げる瞬間が痛い
・ボールをリリースした直後が痛い
・野球をしている時は大丈夫だけど、練習後に痛くなる
・ボールを投げると痛いが、野球をしているとき以外は全く痛くない
・キャッチボールの最初は痛いが、続けていると痛みがなくなる
②だいぶ悪化しているときの症状
・手を上げると痛む
・着替えでも痛いときがある
③筋肉痛で休めば治る症状
・投げた翌日に肩の後ろが痛い
④経過をみる症状
・投げていて痛い日と痛くない日がある
野球肩の治療法 〜投げないことも治療の一つ〜
重症度によって治療は全然違います。ある一定以上悪い場合は絶対的にノースローです。軽症の場合は様子をみながらという感じになります。軽症の場合でも全力での投球は禁止になり、通常は塁間程度の軽いキャッチボールまでが目安。軽症でも重症でも痛みがなくなったら、徐々に投球強度を上げていきましょう。このリハビリ期間なしで復帰してしまうと痛みが再燃する可能性がぐんと高くなります。
また、肩の筋力強化や機能回復、可動域の改善だけでなく、全身のバランスを診ることも大切です。投球フォームのチェックやトレーニング指導などもあったほうがベストですね。
野球肩の治療のポイントは、
1.肩・肘・股関節などの可動域の改善
2.肩を中心としたインナーマッスルの筋力を戻すこと
3.無理のない投球フォームへの矯正
以上の3つが中心となります。
もちろん状態によっては投球も禁止しなければいけませんが、もし痛めた場合でもどれくらい肩を休めれば良いのか、何メートルなら投げて良いのか、できるだけ詳しい目標のもとリハビリに取り組めるのが選手にとっても第一だと思います。
コメントはありません