「服を着替えると肩が痛い」「腕が上がらない」「夜、肩の痛みで目が覚める」。上海での生活の中で、こうした症状を「四十肩だから仕方がない」と我慢していませんか。肩の痛みは、原因を確かめてから、状態に合った治療とリハビリを進めることが大切です。
- 四十肩・五十肩では、痛みに加えて肩の動きが制限されます。
- 腱板断裂など、似た症状の病気との区別が必要です。
- 無理に動かすことも、長く動かさないことも避け、時期に合った対応を選びます。
1. 四十肩とは?こんな症状はありませんか
「四十肩」「五十肩」は、中年以降に起こる肩の痛みや動かしにくさを指す一般的な呼び名です。肩関節周囲炎と呼ばれることがあり、関節を包む組織が硬くなって動きが制限される状態は「凍結肩」とも呼ばれます。年齢だけで診断が決まるわけではありません。
- 腕を上げる、上着を着る、髪を洗うときに痛む
- 背中に手を回しにくい、肩を外側へひねりにくい
- 肩から上腕にかけて痛む
- 夜間や寝返りの際に痛み、眠りにくい
痛みが強い時期のあと、痛みは軽くなっても動かしにくさが残ることがあります。経過には個人差があり、「必ず短期間で自然に治る」とは限りません。[1][2]
2. どんな診察・検査をするの?
まず医師が、痛みが始まった時期、けがの有無、夜間の痛み、持病などを確認します。自分で動かせる範囲と、医師が補助したときに動く範囲、筋力なども調べます。
| 検査 | 主に確認すること |
|---|---|
| レントゲン | 骨や関節の変化、石灰沈着など |
| 超音波・MRI | 腱板などの軟らかい組織の損傷が疑われる場合に、その状態を確認 |
全員にMRIが必要なわけではありません。診察所見に応じて検査を選び、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、別の原因がないかを確かめます。検査の必要性と実施場所は、診察時にご案内します。[1][2]
3. 治療は「痛み」と「動き」の両方に
痛みが強い時期
重い荷物を持つ、痛みを我慢して腕を上げるなど、負担の大きい動作を控えます。医師は症状や持病に応じて、痛み止めや注射などを検討します。ここで紹介するのは一般的な治療の選択肢で、適応は診察で判断します。[3]
痛みが落ち着いてきた時期
肩の動く範囲を取り戻すため、状態に合わせて運動療法を進めます。理学療法士が動作や筋力を確認し、自宅での運動も含めて内容・負荷を調整します。強く引っ張るストレッチや、痛みを押して行う運動は避けましょう。[3]
どのくらいで良くなる?
回復には数か月以上かかることがあり、凍結肩では数年単位になる場合もあります。改善が乏しい場合は診断や治療を見直し、必要に応じて手術などの選択肢も相談します。[2][5]
4. 整形外科を受診する目安
早めに相談したい症状
- 痛みで眠れない、着替えや仕事に支障がある
- 腕が上がりにくく、動く範囲が狭くなっている
- 痛みが悪化する、または2週間ほどたっても改善しない
つらい場合は、2週間を待たずに受診してください。
当日中の受診を検討したい症状
- 転倒・けがのあとに痛み、腕を動かせない
- 突然の激痛、変形、強い腫れがある
- しびれが続く、感覚が鈍い
- 発熱や強い体調不良を伴う
四十肩と自己判断せず、救急を含め、速やかに医療機関へ相談してください。[4]
5. 上海で受診する前に準備しておくとよいこと
日本語で、次の点を簡単にメモしておくと相談がスムーズです。
- 右肩・左肩のどちらか、いつから痛むか
- 痛む動作、夜間の痛み、けがの有無
- これまでの検査画像・結果、使用中の薬、持病
- 海外保険の会社名と加入プラン
towakoクリニックでは、肩の痛みの受診相談を日本語で受け付けています。医師の診察・治療方針と理学療法をつなぎ、日常生活で困っている動作の改善を目指します。受診場所・日時、検査や保険の利用については、ご予約時にご確認ください。
本記事は一般的な医療情報です。個別の診断や治療方針は、医師の診察に基づいて決定します。
参考資料
- 日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
- 米国整形外科学会(AAOS)Frozen Shoulder
- 東北大学整形外科学教室「わかりやすい 五十肩・肩の痛み」
- NHS:Shoulder pain
- NHS:Frozen shoulder
参照日:2026年10月10日
