【上海 整形外科ブログ】
上海で腰痛を治療しよう!②

前回に引き続き、腰痛の原因を探っていきます。前回の腰痛改善のヒントとして筋肉を挙げました。なぜかというと、背骨は前後左右に動く事ができますが、背骨や椎間板自体が動くわけではありません。背骨についている筋肉が背骨を支持し、そして背骨を動かしています。
そして、腰痛の大半は、筋肉と筋膜に痛みが走る筋・筋膜性腰痛です。
《腰痛を生じやすい筋肉》
脊柱起立筋・腰方形筋・腸腰筋 etc. ⇒ 筋肉系の腰痛ユニット
筋肉は体表面に近いアウターマッスルと、骨格に近い部分のインナーマッスルに大別できます。そして腰痛ユニットの筋肉群は基本的にインナーマッスルです。筋トレで起こる筋肉痛の殆どはアウターマッスルの酷使によるもので、インナーマッスルの痛みはこれとは異なります。
【腰痛の負の連鎖】
①椎間板の老化
②靱帯や関節など腰痛ユニットに不自然なストレスがかかる
③インナーマッスルが興奮し緊張
④筋肉が硬くなり、血流も悪化
⑤筋肉のSOSサイン 「痛み」
⑥筋肉が痛みを感じるとアセチルコリンが増加し、筋肉の内圧が一層高まる
⑦更に血行が悪くなり、痛みが酷くなる
しかし、この悪循環を断ち切る鍵をもっているのもまた「筋肉」です。
腰痛の時は筋肉も神経も興奮しているので、先ずはその高ぶりを鎮めることが先決となります。一つの方法としては、痛み止めの注射(ブロック注射)やコルセットで腰を守り、筋肉の痛みを最小限に抑えてあげます。いずれも対症療法ですが効果的です。また治療の一環として、物理療法も行います。例えば温熱療法や電気治療なども有効です。
痛みが軽減したら、ストレッチやマッサージで凝った筋肉を解して、インナーマッスルを動かして血行を良くします。更にインナーマッスルをトレーニングで強化すると、骨格系の腰痛ユニットに加わる負荷を減らせるので、これは必須です。トレーニングをしなければ・・・痛みが消えたとしても体は何も変わってないので、再発することも多々あります。
【慢性的な腰痛】
85%が筋・筋膜性腰痛
15%が骨格系の腰痛ユニット(椎間板ヘルニア・脊柱狭窄症・腰椎すべり症)
急性で、筋・筋膜性の腰痛であれば3~4日すれば峠を越え少しずつ楽になるはずですが、1週間以上安静にしても痛みが引かない場合や、お尻や足に痺れがある場合等は、一度専門家に見てもらうことをお勧めします。
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